地震に備える地震に備える

1. 地震に備える

数秒から数十秒前に地震の大きな揺れが来ることがわかれば、ある程度の保護・回避動作ができます。

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1.1 緊急地震速報の活用
気象庁は、平成18年8月1日より先行的に機器制御などの高度な利用者向け緊急地震速報の発表を、平成19年10月1日から一般向け緊急地震速報の発表を始めました。
高度利用者向け緊急地震速報と一般向け緊急地震速報は、その内容・発表条件が異なります
緊急地震速報は、震源近くで最初の小さな揺れ(P波、初期微動)を検知、地震の規模や震源を予測し、大きな揺れ(S波、主要動)の始まる数秒から数十秒前に発表するものです。最大震度5弱以上と予測された時、発表されます。
ただし、緊急地震速報は、震源に近い地域では緊急地震速報が大きな揺れに間に合わないことがあります。また、予測震度で±1程度の誤差があるといった技術的限界もあります。
高度利用者向け緊急地震速報を受信するためには、専用端末、または処理ソフトウエアがインストールされたPC・ワークステーションが必要になります。また、通信回線費用、配信料も必要となります。
館内放送を備えた大型ビルでは、対応設備の導入で地震速報を館内に流すことができ、安全確保、避難誘導に役立てることができます。さらにエレベーターの減速・停止にも活用できます。生産ラインを持つ工場ではラインの安全停止に活用できます。
緊急地震速報は震源に近い場合や直下地震の場合には間に合いません。実は各観測点からのデータ解析処理から速報発表までに数秒かかるとされています。
一般向け緊急地震速報は、身近なテレビやラジオによる放送で受信できます。
緊急地震速報は、テレビではスーパーで速報します。ラジオでは通常放送している番組を中断して音声で速報します。いずれの場合も緊急地震速報用のチャイム音を鳴らして注意を喚起します。
また、緊急地震速報は緊急警報放送と異なり、受信機の電源が自動的に入ることはありません。緊急警報放送では、待機機能を備えた受信機が必要となります。「ピロピロ」という警報音を兼ねた信号を送ることによって受信機の電源が自動的に入ります。
2008年6月14日発生の岩手・宮城内陸地震でも実際の活用例が報道されました。今後も活用の普及が望まれます。
図3.1 緊急地震速報の仕組み
図3.1 緊急地震速報の仕組み

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1.2 緊急地震速報を直接受信するには
緊急地震速報(高度利用者向け、一般向け)は気象庁が発表しますが、実際の1次配信は、(財)気象業務支援センター(以下、気象業務支援センターと略します)が行っています。緊急地震速報を直接受信するためには、気象業務支援センターと配信契約を結ぶか、気象業務支援センターと配信契約を結んでいる2次配信事業者と配信契約を結ぶ必要があります。「図3.2 緊急地震速報の流れ」を参照。
図3.2 緊急地震速報の流れ
図3.2 緊急地震速報の流れ
気象業務支援センターから受信する場合に必要となる機材は以下のとおりです(気象業務支援センターの資料による)。なお、インターネット回線は確実性が低いために対応していません。
この外に、初期費用として開設時負担金、月額費用として、基本負担金、緊急地震速報負担金、通信負担金(IP-VPN利用者のみ)、デジタル回線を使用した場合は工事費用、回線費用が発生します。 詳細は気象業務センターにお問い合せください。
2次配信事業者、受信専用端末メーカにつては、緊急地震速報利用者協議会のホームページで確認してください。
図3.3 受信に必要な機材
図3.3 受信に必要な機材
通信回線 回線種別 通信機器
デジタル専用線 64Kbps以上
(INS64によるバックアップも可能)
ルータ2式(センター側と利用者側)
緊急地震速報配信サーバは2台の冗長化構成で、別セグメント。
通常はマルチポート対応ルータが必要。
IP−VPN NTTコミュニケーションズのArcstarのみ利用可能 CEルータ1式(利用者側、通常はレンタル)
※NTTコミュニケーションズの指定の機器

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1.3 緊急地震速報を見たり聞いたりした場合は
緊急地震速報を見たり聞いたり場合の動作を、日ごろから、従業員全員で十分考えておく必要があります。
屋内では
  • 扉を開けて避難路を確保する。これが一番重要なことです。
    特に壁がコンクリートで扉がスチールの場合、壁、扉外枠の変形により扉が開かなくなります。人間の力では開けることができなくなります。閉じ込めに備えて重工具(例えば、大きめのバール、ハンマーなど)を常備するのも良いでしょう。
  • 頭を保護し、大きなキャビネット(特にガラス扉のキャビネット)から離なれる。
    一部では机の下に隠れるとしていますが、スチール机の場合、落下物により変形すると、復元力がないため避けるべきとの説もあります。
  • 吊り下がっている大型照明器具(例えば、シャンデリア)などの下から退避する。
  • 慌てて外へ飛び出さない。
    大地震の後は、必ず余震が発生します。
屋外では
  • ビルの壁、割れたガラス、看板の落下に備えて、ビルのそばから離れる。
    ビルの壁が剥離、落下した場合は相当重量となる場合が考えられます。窓ガラスの場合、高所から地面へ落下したガラス片は細かく割れて高速で飛散します。
  • ブロック塀や自動販売機の近くにいる場合には、倒壊、転倒を避けるためそばから離れる。
車の運転中は
  • 後続の車が緊急地震速報を聞いていないおそれがあることを考慮し、あわててスピードを落とさない。
  • ハザードランプを点灯するなどして、周りの車に注意を促したあと、急ブレーキをかけずに、緩やかにスピードを落とす。
  • 大きな揺れを感じたら、急ハンドル、急ブレーキを避けるなど、できるだけ安全な方法で、道路状況を確認して左側に停止させる。

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2. 関連機関等へのリンク

気象庁
気象業務支援センター
緊急地震速報利用者協議会

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